「敵より友の方がひどい」 自動車関税でトランプ氏、筆頭格は日本

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ワシントン=榊原謙
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 トランプ米大統領が26日、関税政策の「本丸」といえる自動車関税について、4月3日の発動を命じる文書に署名した。米国に敵対的な国よりも、日本やドイツといった「友」こそ、自動車輸出で米国を痛めつけてきた――。トランプ氏はそんな持論を展開し、日本がこの関税から免れるのはそもそも困難だったことをうかがわせた。

 26日午後、ホワイトハウス。署名を待つ自動車関税の命令書を机の上に広げたトランプ氏は、「敵味方問わず、彼らは我が国から多くのものを奪ってきた」と不満をぶちまけた。「率直に言って、敵よりも友の方がはるかにひどいことも多かった」

 その「友」の筆頭格が、米国市場に戦後、大量の自動車を輸出し、稼ぎ続けてきた日本だ。

■車の基幹部品も関税対象

 ホワイトハウスによると、2…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
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    亀田制作
    (SOMPOインスティチュート・プラス)
    2025年3月27日16時54分 投稿
    【視点】

     トランプ大統領の経済政策は、unknown unknownからknown unknownへ移ってきたように思います。この言葉は2002年にラムズフェルド米国防長官が911テロに関して使ったことで有名になりました。known unknown

    …続きを読む
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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2025年3月28日7時0分 投稿
    【視点】

    ここまであからさまに「内政向け」のアピールを対外的に展開するのは、ある意味画期的ともいえる。で、もし何かまずい状況が発生すれば、それはそれで何か外的要素のせいにして敵意を煽るのだろう。その果てに何が待つのか、いずれにせよろくなものではないだ

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