「一気にバーンと」愛媛の山林火災、勢い収まらず 7千人に避難指示

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宮沢崇志 岡田真実 北村浩貴
【動画】駅のホームまで火が迫った伊予桜井駅と木材を保管していた工場の様子=長野誠さん、和田翔太撮影
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 愛媛県岡山県で23日に発生した山林火災は、4日目となる26日も空気の乾燥や強風により延焼が続いている。一方、宮崎県が25日に起きた山林火災は鎮圧宣言が出された。

 愛媛県今治市で発生した山林火災では消火活動が続いている。高松駅と松山駅を結ぶJR予讃線の近くまで炎が迫り、消防団員らが延焼を食い止める場面があった。

 JR四国によると、25日午後1時半過ぎ、伊予桜井駅付近で火災が起きた。近く住む長野誠さん(65)は、異変に気づいて駅の様子を見に行った。

 ほどなく今治方面から来た2両編成の普通列車が到着した。炎がホームのすぐそばまで迫った。煙が立ちこめるなか、乗客が次々に降り立つとすぐに列車は折り返してホームを離れた。消防団員らが必死で消火活動し、延焼は寸前で食い止められた。

 同駅近くでは25日午後4時ごろ、住宅メーカー「藤山住宅」の工場が全焼した。

 「風がひどかった。一気にバーンと燃え広がった」。現場近くにいた同社の社長の従兄弟で塗装業の遠山大輔さん(47)は26日、取材にそう語った。乾燥した木材が燃えやすい状態だったため、火の勢いが強まり被害が拡大したとみられるという。「衝撃だった。でももうあきらめるしかない」

 今治市によると、焼失面積はさらに広がり、417ヘクタールに及んでいることを確認したという。

 市災害対策本部などによると…

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この記事を書いた人
宮沢崇志
松山総局
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北村浩貴
岡山総局
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