商品券問題、長年の慣行か 「知る立場にない」首相の苦しい答弁
石破茂首相が新人議員に商品券10万円分を配った問題は、自民党の慣習として続いていた可能性がでてきた。21日の参院予算委員会で首相はこの点を問われたが、明言を避け、過去にさかのぼって調べることにも否定的な姿勢を示した。自らの法的責任についても一貫して否定している。
「首相はもう40年近く国会にいる。13期目だ。自民党内にこうした慣行があったことは知っていたか」。立憲民主党の石川大我氏は予算委でこう追及した。首相は、「長くいると、『そういう話もあるね』と聞いたことはあるが、確認はしていないのでコメントはしかねる」と言及を避けた。さらに「慣行だったのか知る立場にはない。言及する立場でもない」とも語った。
商品券配布をめぐっては、岸田文雄前首相も在任中に政務官に10万円分の商品券を渡していたことも明らかになっているほか、2012年末の衆院選で初当選した複数の自民議員が、当時の安倍晋三首相側から商品券を受け取ったと証言した。
商品券の配布は慣行に従ったのかとの問いに対し、首相は「(自分が)『ケチだ』と定評になっていて、忸怩(じくじ)たる思いはあった。しかし、人に言われてやったわけではない。私の判断だ」と強調。石川氏は「ケチはお金に対してきちんとしているということ。むしろ首相らしさを追求すればよかったのでは」と皮肉った。
また、立憲の杉尾秀哉氏は「…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら