交番で相談したのに 未納料金求める電話、警察官が詐欺見抜けず
2月上旬、釧路市の70代の男性が、電話による架空請求詐欺に遭い、130万円をだまし取られた。男性は、通話しながら交番に相談に行ったが、対応した2人の警察官は詐欺を見抜けなかった。
道警によると、男性のスマートフォンに最初に着信があったのは6日。「+1」から始まる番号で、自動音声の後、通信事業社の社員を名乗る男に「有料サイトの未納料金がある」「何度も請求しているが払ってもらっていない」「裁判になる」と言われた。
不審に思った男性は、通話状態のまま交番へ。20代の巡査長に代わった。
巡査長は「滞納が続くと解約しなければならない」などと説明を受け、正規の料金請求だと思ったという。その場にいた40代の巡査部長にも報告したが、共に未払いトラブルだと判断。「相手と話し合うように」と通話状態のままスマホを返し、対応を終わらせた。
男性はその後、30万円の支払いを求められた。「潔白が証明されたら返金する」などと言われ、指示された口座に振り込んでしまった。
その後も9日までに、「内閣府個人情報保護委員会」や「サイバーセキュリティセンター」をかたる別の男から電話が続いた。「スマホがウイルスに感染している」「2月17日には返金する」などと言われ、さらに100万円をだまし取られた。
男性は、同居する家族に相談。17日を過ぎても返金されないことから、19日に家族と釧路署に行き、被害がわかった。
道警は「警察官が詐欺に気づけず被害を発生させてしまい、心よりおわび申し上げます」とコメント。被害者には釧路署の幹部が謝罪したという。
特殊詐欺を交番の警察官が見抜けなかった事例は、昨年11月以降、京都、徳島でも起きている。
道警は今後、さまざまな詐欺の手口と、適切な相談対応の仕方について、指導を徹底するとしている。
NTTなど大手通信事業社をかたる架空請求詐欺は全国で相次いでいる。警察だけではなく、国民生活センターも、覚えのない請求があれば消費者ホットライン(188)に相談するよう呼びかけている…
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら