一度も市長選がない「市」で6回目の無投票 「津軽選挙」も背景?

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江湖良二 関根慎一
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 合併して新市になって20年、一度も市長選がない「市」がある。サングラス風の遮光器土偶で知られる青森県つがる市だ。9日に告示された市長選では、無所属現職の倉光弘昭氏(68)だけが立候補を届け出し、無投票で再選された。これで市長選の連続無投票は6回目に達した。人口3万足らず、過疎が進む「無投票のまち」を記者が歩き、ワケを探った。

 朝日新聞が過去の選挙記録を調べたところ、「平成の大合併」で発足した全国の市で、合併後の市長選が無投票6回は最多。ほかにまだ一度も市長選がないのは、和歌山県海南市(5回)しかない。

 倉光氏は9日、「選挙があろうとなかろうと、市民が倉光でいい、と言ってくれたことを胸にきざみ、市民のために全力をあげて身を挺(てい)して働いていきたい」と話した。

市民からは「やむなし」の声

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 市町村合併後に行われる首長…

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この記事を書いた人
江湖良二
青森総局
専門・関心分野
地域経済、地方自治、映画、歴史、文学、アニメ、健康