湖南市・長寿寺で法要「鬼走り」

松浦和夫
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 湖南三山の一つ、長寿寺(滋賀県湖南市東寺5丁目)で12日、伝統の法要「鬼走り」があった。本堂内で暴れる赤鬼、青鬼、茶鬼を礼拝や太鼓、ほら貝などの音で追い払い、厄よけ息災などを願った。

 鬼走りは室町時代には始まっていたとされる。年始に五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安全を願う「修正会(しゅしょうえ)」と疫病退散を祈る「追儺(ついな)」、鬼役を務める地域の数え15歳の男子の「成人式」を兼ねた法要。近年、鬼役は小学生が務める。

 藤支(ふじし)良道住職(52)の読経の後、太鼓やほら貝、大きな鈴の鰐口(わにぐち)が鳴り響く中、鬼役3人が交互に登場。やりや太刀などを手に暴れ回り、住職の礼拝などに恐れをなして本堂内を走り回った。

 鬼役を務めたのは小学6年の吉川凪さんと森田陽斗さん、真木心さん。法要後「ずっと見てきた鬼走りができて、成長できたと思う」などと話した。

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