民間人材が変える「公務の仕事」 応募資格が緩和、再挑戦の場にも

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松浦新

 民間企業などから、公務員に転職する人が急増しています。少子化に加え、若者の公務員離れが進む中、自治体も人材確保策として採用を拡大しているからです。よい影響もでているようで、中高年の再チャレンジの場にもなっています。転職先として人気の東京23区の事情を取材しました。

 「東京都が10月に公開した『点群データ』なんですけれど」「なんじゃそりゃ。おもしろそう」

 11月中旬の昼休み、東京都目黒区の区役所。区の職員8人がモニター画面を見ながら議論していた。

 点群データとは、地面や建物の表面を無数の点で立体的に示したもの。津波の高さを想定した浸水状況のシミュレーションなどもできるという。そんなデータを活用して区の取り組みに生かせないかと、盛り上がった。

 同区で活発化する「データ活用チーム」の定例会だ。月1回開き、所属部署に関係なく、参加できる。各部署で抱える課題解決や、データの活用方法の模索を続ける。

「勘や政治的理由からではない政策を」

 そのチームのリーダーは企画…

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この記事を書いた人
松浦新
経済部
専門・関心分野
不動産、IT、社会保障