自公64議席減、追加公認しても過半数に届かず 連立枠組みが焦点
第50回衆院選は投開票から一夜明けた28日、全ての議席が確定し、自民と公明両党は公示前から64議席減となって過半数(233議席)を割り込んだ。与党は2012年の政権復帰から維持してきた過半数を失い、今後の政権運営のため野党の協力を得る必要に迫られる。連立枠組みの拡大に向け、与野党の駆け引きが激しさを増しそうだ。
自民は191議席にとどまり、公示前の247議席から56議席の大幅減となった。公明も8議席減の24議席だった。一方、野党側は立憲民主党が公示前から50議席増の148議席を獲得。国民民主党は28議席と4倍に増えた。
選挙の結果を受け、自民の森山裕幹事長は続投意欲を示した一方、小泉進次郎選挙対策委員長は辞任する意向を周囲に明らかにした。27日夜のテレビ番組でも「責任を負うべきは選対委員長である私だ」と語っていた。
自民派閥の裏金問題に関与して非公認になるなどした与党系無所属の当選は6人。仮に全員を追加公認しても自公で過半数には12議席届かない。自民党内では過去に法案の修正協議などで連携した日本維新の会や国民民主を連立に組み入れる案などが取りざたされる。
石破茂首相(自民党総裁)は28日午前、自民党本部で臨時役員会に出席し、追加公認や連立政権の枠組みについて検討に着手した。午後には党総裁としての会見に臨み、今後の政権運営の方針を説明する予定だ。
一方、野党側も駆け引きが始…
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