ネットの普及・紛争・深まる分断… いまの時代、万博を開く意義は

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ネットワーク報道本部次長(万博担当) 池尻和生
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 万博は本当に大丈夫なのか? 開幕に至ってもそうした声を聞く。会場建設費の増額や海外館の建設の遅れなどこれまで問題が相次ぎ、最近も爆発の危険性があるメタンガスが検知され、不安が広がった。3月の各種世論調査を見ると、「行きたくない」などの否定的な意見が7割前後に及んでいる。

 今回は史上初の四方を海で囲まれた万博だ。会場へのアクセスは限られ、災害時の脆弱(ぜいじゃく)性も指摘され続けている。日本国際博覧会協会は「課題の改善を図って、万全の態勢でお迎えしたい」と説明しているが、まず何よりも来場者の安全・安心を重視した対応が不可欠だ。

 協会には忘れないでもらいたいことがある。

 万博には158の国・地域か…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2025年4月13日9時22分 投稿
    【視点】

    大阪万博について以前は問題山積みで反対派だった私ですが、いよいよ開幕になり、巨額の経費をかけて開催するからには成功して欲しいと思っています。紛争や格差、アルゴリズムによって世界や社会の分断が進む中、立ち止まって未来のあるべき姿を模索する経験

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