資料の中「どうぶつだらけ」 玉村で企画展、人との歴史紹介

角津栄一
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 古くから人のパートナーとして身近な動物たちをモチーフにした歴史資料を紹介する企画展「どうぶつだらけ~玉村の歴史に刻まれた動物たち~」が、群馬県玉村町歴史資料館で開かれている。古代の鏡や埴輪(はにわ)、江戸時代に描かれた掛け軸など、実在する動物や空想の生きものを題材にした資料が並ぶ。29日まで。

 展示は、四つの視点からコーナーが分けられている。「祈り・願う」では、古墳時代、豪族たちが権威の象徴として古墳に埋葬した馬の埴輪や馬具のほか、鳳凰(ほうおう)がデザインされた太刀の柄頭が紹介されている。

 「愛(め)でる」では、江戸期の画家で、玉村町で画業に励んだ千輝玉斎(ちぎらぎょくさい)の農村風景を描いた「豊年満作之図」や、鶴、亀がモチーフの絵が並ぶ。「使う」にあるのは、町内の製菓店で落雁(らくがん)製造に使われていた木製の菓子型で、エビやタイ、コイの姿を表現している。大正時代に使われた、牛黄(ごおう)丸(牛の胆囊(たんのう))や麝香(じゃこう)を原料とした薬の袋も展示されている。

 「共に」では、牛や馬、犬、猫など人の暮らしと密接な関係にあった動物たちの人との関わりの歴史を紹介している。問い合わせは町生涯学習課文化財係(0270・30・6180)。

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