立憲代表選、「昔の名前」でも期待感つかめる? 二つの選挙にヒント

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二階堂友紀 上地一姫

 自民党の総裁選に先立ち、立憲民主党の代表選が7日告示される。自民が政治とカネの問題などで揺らぎ、政治不信が高まる中、「自民に代わる選択肢」になれるのか。識者は、最近、東京と英国であった二つの選挙にヒントがあるという。

 代表選には、泉健太代表のほか、前代表で民主党政権の官房長官を務めた枝野幸男氏、政権時代最後の首相だった野田佳彦氏の3人が6日までに立候補を表明した。党内外には野田氏と枝野氏について、「昔の名前」「古いカオ」との声もある。

 3人は一様に、政権交代を目指す考えを示す。代表選で投票できるのは党所属議員や党員だが、政権交代を実現するためには、無党派層をつかむ必要がある。

 選挙の情勢調査を行うJX通信社代表取締役の米重克洋さんは、「7月に投開票された東京都知事選にヒントがある」と言う。

石丸氏支持層「民主党政権への忌避感」強く

 同社は6月末、有権者を対象にネット調査をした(有効回答2519人)。

 「現在の政党は既得権益にと…

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この記事を書いた人
二階堂友紀
東京社会部
専門・関心分野
人権 性や家族のあり方の多様性 政治と社会
上地一姫
東京社会部
専門・関心分野
沖縄・平和
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    秦正樹
    (大阪経済大学情報社会学部准教授 )
    2024年9月7日10時24分 投稿
    【視点】

    米重さんの「今も政権時代の負のイメージがあることがうかがえる」というご指摘は,私の研究上行っている様々な調査でも同様の傾向が見られますし,非常に重要な論点だと思います.過去に比べれば,特に衆院3補選での立憲全勝(と維新の大きな退潮傾向)くら

    …続きを読む