「自衛隊旧式装備、捨てたら勿体ない」元陸将が語るウクライナの教訓
ウクライナ軍が最近、ロシア領を越境攻撃しています。陸上総隊司令官を務めた高田克樹元陸将は、ウクライナ支援をする各国が自国兵器の開発に向けたデータの収集も行っているのに比べ、日本は取り組みに遅れが目立つと語ります。自衛隊の旧式装備の廃棄見直しや退職自衛官の活用なども必要だと指摘します。
――ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州に越境攻撃を仕掛けています。
越境攻撃は、計画的なものだと考えます。ウクライナ軍としてはロシア領内を広くかつ深く攻撃・占領する企図はないと思いますが、ウクライナ東部ドネツク州のロシア軍兵力の転用を余儀なくさせる陽動作戦としての効果は大きいと思います。
――全体の戦況をどう見ていますか。
ロシアはドネツク州の完全占領を目指していますが、6割程度にとどまっています。ウクライナ軍は砲弾が枯渇する状況を脱したようです。ロシア軍は砲弾が枯渇しているわけではありませんが、破壊された砲門がかなりの数にのぼっています。ロシア軍のS300、S400といった防空システムが多数、破壊されたため、防空能力も弱体化しているようです。
――ウクライナ軍の本格的な…
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