北陸新幹線延伸、膨らむ工費と工期 想定倍の最大4兆円で10年延長

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中村建太
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 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪間の延伸計画で、国土交通省は7日、建設費が最大約3・9兆円となり従来想定の倍近くになると発表した。工事の難航や、建設資材と人件費の高騰が予想されるためで、物価上昇が続けば最大で約5・3兆円になる可能性もある。工期も10年ほど延び、最長で28年程度を要する見込みだ。膨らむ費用と工期に対し、建設の妥当性を巡る議論が広がりそうだ。

 福井県小浜市付近を経由して京都府を南下する「小浜・京都ルート」について、国土交通省が詳細な駅の位置や経路の案を、北陸新幹線の延伸に関する与党整備委員会に報告した。あわせて試算し直した建設費や工期も明らかにした。

 ルートの詳細案は、3パターンを提示した。現在の京都駅の地下にホームを新設し、南北の向きで乗り入れる「南北案」、東西に乗り入れる「東西案」、同駅から西に約5キロのJR桂川駅付近の地下に新駅をつくる「桂川案」だ。

 国交省によると、南北案では…

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この記事を書いた人
中村建太
経済部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸政策・産業、ものづくり、地方格差