「アングラ」な遺産へようこそ 地下に広がる、都市インフラを観光に

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宮島昌英

 約150万人の人口を抱える神戸。都市の開発やインフラを支えてきたのは、アンダーグラウンド(地下)の空間だった。神戸の街を支えてきたこの空間を観光資源として活用しようという動きに、関心が集まっている。

 2月、神戸観光局が主催する「産業遺産ツアー」が開催された。2回目となるこの日、県内外から22人が参加した。

 ツアーの目玉は、「須磨ベルトコンベヤトンネル」の見学。観光局によると、全長14キロを超えるトンネルは西区と須磨区を縦断し、須磨海岸まで延びていた。

 1964年から2005年まで、神戸港の埋め立てに必要となる土を山から海へと送り続けた。

 「山、海へ行く」と呼ばれていた神戸のまちづくりを支えた産業遺産だ。今年は鈴木亮平さん主演のNetflix配信映画「シティーハンター」のロケにも使われた。

 この日訪れたのは、かつてベ…

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