第7回都知事選2位の石丸氏、なぜ「受け皿」に? 選対事務局長が語る理由
東京都知事選挙で、既存政党から支援を受けなかった広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏が次点となり、注目を集めている。知名度の高い蓮舫氏を上回る約165万票を獲得。無党派層にただよう票の「受け皿」になった。石丸氏はどうやって支持を集めたのか。陣営で選対事務局長を務めた藤川晋之助氏(70)に聞いた。
街頭200回超実施も「細かい政策言わない」
――なぜ石丸氏は165万以上の票を獲得できたのでしょうか。
街頭演説を200回超やったが、特徴的なのは、細かい政策を全く言わないことだった。自己紹介を言い続けた。「小さな問題はどうでもいいんだ」といって「政治を正すんだ」という話をずっとやり続けた。それでも来る人の8、9割は「すごい」と言って帰っていく。たいして演説はうまくないし、政治の現場を知る人たちからは「中身がない」と批判ばっかりだった。だが、彼はそれを含めてわかってやっている。
彼は「長い時間演説し、政策を主張したって、今までの政治家は政策や公約を守ったことあるのか」と言う。有権者が本気になって政策を見て、「この政策こそ必要だ」として投票するような選挙に、今は全くなっていない。
――政策競争ではなく、人気投票になったということですか。
(民主党に政権交代した)2…
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