源氏と平氏が戦った倶利伽羅峠 ゆかりの「火牛まつり」が今年で終幕
前多健吾
富山県小矢部市と石川県津幡町を結ぶ倶利伽羅(くりから)峠。平安時代末期に、この地であった合戦の伝承「火牛(かぎゅう)の計(けい)」にちなんだ様々な催しが地元で行われてきた。その一つの祭りが今年で幕を下ろす。全国各地で祭りが消滅している主な原因の人手不足だという。
1183年、木曽で挙兵した武将・源義仲の軍と、迎え撃つ平維盛(これもり)率いる平家軍が戦った地として知られる。義仲は500頭の牛を集め、角にたいまつを付け、夜陰に乗じて総攻撃、7万の平家軍は大混乱となり、敗走したという。それが火牛の計と呼ばれる奇襲で、その後の源氏、平氏の盛衰に影響したとも伝えられる。
迫力ある「火牛の計レース」に最盛期は4万人
峠は、うっそうと茂る森の中…
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