ネットより冷静に見られるテレビ、重要に デーブ・スペクターさん

有料記事東京の政治東京都知事選2024

聞き手・女屋泰之

 東京都知事選が20日に告示された。1千万人以上の有権者に支持を訴えなければならない都知事選は知名度勝負になりやすく、これまでもタレント出身の候補が多く出馬し、テレビを通じてお茶の間をにぎわせてきた。改めてテレビが政治を伝えるために果たすべき役割を、放送プロデューサーで長くテレビコメンテーターとしても活躍してきたデーブ・スペクターさんに聞いた。

 ――ネット時代のいま、テレビの役割をどう考えますか

 テレビ離れと言いますけど、テレビの重要性は変わらない。私もよくテレビでコメンテーターとして出ますけど、そういうところでの発言がネットメディアに一部だけ切り取られて記事にされるんですよ。今回の都知事選でも、出馬表明をしたある候補者について聞かれたコメンテーターが課題を指摘したら、「特定の候補だけ批判した」ってSNSで拡散する。でも尺のあるテレビのことなんで毎回の番組で全てには言及できない。別の日にはほかの候補者の課題を言って、番組全体としてはバランスを取れているっていうことはありますよね。

 ネットだと記事を見る方も瞬間的に解釈しちゃうのに対して、もう少し冷静に見られるテレビの存在はむしろ重要になっているかもしれませんね。全ての番組、まして裏番組まで見られる人は少ないから、ネットでもコメントに対しての決めつけはやむを得ないでしょうが。

 ――かつては「テレポリティクス」とも言ってテレビの報道が批判的にも語られました

 やっぱり昔の方がテレビの影響力が大きかったのは間違いないし、そういう中で批判するトーンも強かったのはまあ仕方ないところはありますよ。

 でもそれはテレビが重要だっ…

この記事は有料記事です。残り1138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    津山恵子
    (ニューヨーク在住ジャーナリスト)
    2024年6月20日11時1分 投稿
    【視点】

    見出しの「ネット」は「SNS」の方が良いと思う。選挙についての公正な情報は、主要メディアのウェブやアプリでも、自治体のウェブでも入手できる。日本のテレビのウェブの政治報道もかなり充実してきている。テレビ、新聞、デジタルメディアがきちんとした

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2024年6月20日14時17分 投稿
    【視点】

    現在、民放のストレートニュースの多くはネットでも配信されており、またTBSの『報道特集』やBS-TBSの『報道1930』のように調査報道や深堀りも配信されるようになっています。 なので、「テレビとネット」、あるいは「放送と通信」という対立

    …続きを読む
東京都知事選挙2024

東京都知事選挙2024

東京都知事選挙に関する最新ニュースはこちら[もっと見る]