水郡線90周年 記念ラッピング車両を来月運行 JR水戸支社
JR水郡線は今年12月、全線開通90年を迎える。これに合わせJR東日本水戸支社は茨城、福島両県と連携した記念イベントを開く。第1弾として、7月6、7両日、レトロ調にラッピングした列車を特別運行する。
水郡線は民間会社が整備した水戸―太田(現在の常陸太田)と、途中で分岐した上菅谷(那珂市)―常陸大宮の2路線を元に、国有化と延伸を経て1934年に全線開通した。現在は水戸市と福島県郡山市の約140キロを結ぶ路線と、上菅谷―常陸太田間約10キロの路線がある。
特別運行する列車は、水郡線としては2007年まで親しまれたディーゼル車のキハ110系を使用。レトロ感が出るよう、木製や鉄製の車両をイメージしたラッピングを施した。下りが水戸発午前9時54分、常陸大子11時9分着。上りは常陸大子発午後4時7分、水戸には5時34分に着く。
2両編成で、通常の指定席販売のほか、列車を利用した旅行ツアーも企画した。ふだんは公開していない水郡線の車両基地を見学できる鉄道ファン向けのコースや、国名勝・袋田の滝を巡るコース、久慈川沿いでのバーベキューや温泉を楽しめるコースがある。
JR水戸支社の小川一路支社長は「沿線のみなさまに愛されて全線開通90年を迎えられ、感謝の気持ちでいっぱい。いま一度ローカル線の利用促進や地域活性化につなげていきたい」と話す。
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