関税率20%「勘違い」で貿易戦争激化? トランプ政権の計算に疑義

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ワシントン=榊原謙

 トランプ米政権が、中国にかける追加関税率を修正した。事前に大統領が公言した125%ではなく、実際は145%だった。これまでも、「相互関税」の計算式や算出方法に疑義が出ている。世界経済を揺さぶる数字の誤りに、市場も神経をとがらせている。

 「『84%』を削除し、『125%』を挿入する」

 トランプ氏が10日午前0時過ぎに発動させた「相互関税」の根拠となった大統領令には、こんな一文が入った。中国にかける「相互関税」の税率84%を、125%に差し替える条文だ。

 中国には2~3月にも合成麻…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
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