JR四国社長「利用の少ない駅は駅舎不要」 簡素化さらに進める方針

福家司

 JR四国の西牧世博社長は23日の定例会見で、現在進めている老朽化した駅舎の簡素化に関して、「利用の少ない駅に駅舎は必ずしも設ける必要はないと思う」と述べ、さらに推進していく考えを示した。

 JR四国は、自治体と協議したうえで老朽化した駅舎を取り壊し、プレハブ型の簡易な駅舎やバス停のようなベンチと屋根だけの駅舎に建て替えている。2014~22年度までに13駅が建て替えられ、今年度は対象となる61駅のうち2駅で工事を進めるという。

 この日の会見で、西牧社長は「利用の少ない駅に駅舎を設けるなら、簡易型の駅舎にしたい。利用の多い駅はこれからも(駅舎を)維持したい」とした。そのうえで、「(駅舎を維持するか、しないかの)境目が難しいが、利用実態をみて、自治体の声も聞きながら進めたい」と述べた。

 一方、予讃線の卯之町駅は地元の愛媛県西予市が駅舎を新築。土讃線の西佐川、斗賀野、日下(いずれも高知県)の各駅では古い駅舎を地元自治体が譲り受け、改修した。西牧社長は「地元にご負担いただいて、駅舎をきれいにするということなら協力したい。そういう形が望ましいと思っている」とも述べた…

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