熊本地震から8年「傷ついたふるさと、忘れられぬ」 県庁で追悼式

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 2度の震度7を記録した熊本地震は14日、発生から8年を迎えた。熊本県庁では追悼式があり、震災の遺族ら約30人が参列。当時を思いながら、故人への祈りを捧げた。

 熊本地震は2016年4月14日午後9時26分に発生した前震と、16日午前1時25分発生の本震で、それぞれ最大震度7を記録した。熊本県内では家屋の倒壊など地震が直接の原因となって50人が亡くなったほか、避難生活での体調悪化などによる災害関連死で218人が命を落とした。

 県の追悼式は昨年まで県庁内の大会議室で開いていたが、今年は県庁の敷地内に新設した「防災センター」横の祈念碑前の広場に場所を移した。遺族代表によるスピーチの時間は設けなかった。

 この日、参加者は、祈念碑前の献花台に順番に花を供えて手を合わせた。

 蒲島郁夫知事は式辞で「地震で大きく傷ついた、あの時の『ふるさと熊本』の姿は、私たち熊本県民の脳裏から離れることはありません。大きな犠牲の上にある教訓を決して風化させることなく、県民の皆様が安心して幸せに暮らすことができる熊本を築いて参ります」と式辞で語った。

 コロナ禍もあり、昨年まで一般献花は受け付けていなかったが、今年は式典会場に献花台を設けた。

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