就労要件を問わずに保育所などを利用できる国の「こども誰でも通園制度(仮称)」の本格実施に向け、東京都内の自治体がモデル事業に取り組んでいる。開始から1年近くが経ち、保育所や自治体では、負担やニーズの差が明らかになってきた。

週2でも「みんなの輪」に

 3月中旬の午前、保育ルームClover西小山園Ⅱ(東京都品川区)では、1歳児11人が保育士らに連れられて散歩に出かけた。11人のうち2人がモデル事業で預かる子どもだった。

 「今は一緒に活動できることが増えました。モデル事業の子たちも、自分からみんなの輪に入っていくようになりました」

 こう話すのは園長の熊谷貴絵さん(37)。同園ではモデル事業で週2回だけ預かる子どもが3人いるが、在園児になじんでいるという。

効果は大、でも負担が

 ただ、慣れるまでには時間がか…

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