二階氏の不出馬「ベストタイミング」の声も 処分回避、選挙も優位に
自民党による厳罰が取り沙汰されていた二階俊博元幹事長が、次の衆院選での不出馬を表明した。追い込まれた末の二階氏の決断は、組織的に裏金を作りながら責任逃れに走る安倍派の幹部に対し、自発的引責を求める圧力を高めている。
二階氏が25日に記者会見したのは歴代最長の幹事長として、幾度となく質疑に応じてきた党本部4階の会見場。最側近で二階派幹部の林幹雄元幹事長代理と現れ、紙を読み上げ始めた。「政治責任はすべて監督責任者の私自身にある」「岸田文雄総裁に対し、次期衆院選挙に出馬しないと伝えた」
そして、こう言った。「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」
読み上げ時こそ、低姿勢だったが、質疑応答では一転。衆院政治倫理審査会に出席しなかった理由や、二階派の裏金作りの経緯を問われても、自らは答えず、林氏が回答した。高齢が立候補見送りの理由かと問われると「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」。会見は10分間で打ち切られた。
その後、仲間と昼食を取った際には「こういうのは自分で決めなきゃならん」とさっぱりした様子で語った二階氏だが、会見でのいら立ちからは、追い詰められた末の不本意な決断だったことが色濃くにじんだ。
「実際は何の反省も謝罪も…」
無派閥の党四役経験者は「政…
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- 【視点】
記者会見の冒頭、「国民のみなさん、これまでご支援下さった地元のみなさまに深くおわびを申し上げます」「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願います」と述べた一方、二階派の裏金作りについては詳細を自らの口では語らずじまい。あげ
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