「何も抵抗できない」、マンション第三者管理規約に注意 国も対策へ

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片田貴也

マンションの第三者管理③

分譲マンションの管理をプロに任せる「第三者管理」。住民の負担が減る一方、割高な修繕工事費などの問題が起きています。現状と対応策を探ります。(全3回)

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 マンション管理を「プロ」の管理会社に任せる「第三者管理」では、管理規約にも注意を払う必要があります。規約の記述によっては、住民が管理会社を変えようとしても、難しい仕組みになっているためです。国も問題視しており、対策に乗り出しました。

 広島県内にある築約50年の分譲マンション(約20戸)は昨年6月、住民自ら管理する自主管理から、管理会社に任せる「第三者管理」に変えた。新しくなった管理規約には、こんな記述が新たに盛り込まれた。

 「管理者は、○○(管理会社名)もしくはその指名する者とする」

 管理会社が示した規約を見た住民の70代男性は「もし管理会社の業務に不満があっても解任が難しくなる。何も対抗できない」と感じた。

 規約を変更するには区分所有…

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