絶景に乾杯、カクテル列車 ほろ酔いの乗客には運転士の婚約者も

フリーライター 笠原雅俊
[PR]

 カクテルを飲みながら車窓に広がる四万十川の絶景を楽しむ「土佐くろカクテル列車」が10日、高知県四万十市宿毛市を結ぶ土佐くろしお鉄道宿毛線を走った。乗客の中には、運転士の婚約者もいて、ほろ酔いの参加者から祝福の声もあがった。

 貸し切り列車に揺られながら酒を楽しむこの催しはコロナ禍の影響で5年ぶりの開催。車内にカクテルバーを設けて、軽食とともにアルコールを提供した。

 途中、四万十川の鉄道橋の上で22分停車し、臨時の展望台に。参加した市民や観光客ら31人は、約2時間の中村―宿毛間の往復をほろ酔い気分で楽しんだ。

 愛知県清須市の山崎久瑠美さん(29)は特別な気持ちで列車に乗った。この日、列車の運転士を務めた加洲(かしゅう)陽太さん(29)の婚約者だ。3月14日に結婚する予定で、秋に土佐くろしお鉄道の貸し切り列車で結婚式を挙げるという。

 加洲さんは出発前、「気持ちを引き締めて運転します」と話した。山崎さんは「四万十川の透明な景色と彼の運転する列車に揺られて感動しました。お酒もおいしかったです」と笑顔を見せ、参加者からは「おめでとう」と声が飛んだ。(フリーライター 笠原雅俊)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら