「幕引き」図るオープンAI アルトマン氏の解任劇、詳細見えぬまま

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ロサンゼルス=五十嵐大介

 対話型AI(人工知能)「ChatGPTチャットGPT)」を運営する米オープンAIは8日、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が理事会(取締役会に相当)に復帰すると発表した。昨年の同氏の突然の解任劇についての外部調査で、「リーダーとして適任」と判断した。だが、調査報告書の内容は公表されず、経緯の詳細はわからないままだ。

 「我々は全会一致でオープンAIのリーダーとして適任だと結論づけた」。オープンAIの理事会議長で、米クラウドサービス大手セールスフォースのブレット・テイラー元共同CEOは発表文でそう訴えた。

 アルトマン氏は昨年11月に「理事会との意思疎通において率直でないことがあり、理事会の責任を果たすことに支障をきたした」として突然、解任された。その後、大半の従業員がアルトマン氏の復帰を求め、数日後にCEO職に復帰した。理事会は解任の経緯について、外部の弁護士事務所に調査を委託していた。

解任は「信頼感の欠如」

 オープンAIによると、外部…

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この記事を書いた人
五十嵐大介
編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション