石破首相、17日にトランプ氏と会談へ 関税交渉での一致が焦点
主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するためカナダを訪問中の石破茂首相は日本時間17日(現地時間16日)、トランプ米大統領と会談する。首相とトランプ氏の対面での首脳会談は、首相が米ワシントンを訪れた今年2月以来、2回目。日米関税交渉について、双方の一致点が見いだせるかが焦点となる。
首相は現地時間の15日夕(日本時間16日午前)にG7サミットの開催地のカナダ西部・カナナスキスに近いカルガリー国際空港に到着した。各国首脳による議論は16日午前から始まり、17日までのG7期間中は首脳同士の個別会談も予定されている。日米首脳会談では、トランプ政権による高関税措置を巡って議論が交わされる見通しだ。
日米関税交渉をめぐっては、日本側が赤沢亮正経済再生相、米側がベッセント財務長官らを交渉役として4月にスタート。日本側は、G7の際の日米首脳会談で一定の合意を得ることも視野に、これまでの閣僚級協議を6回行ってきた。
しかし、政府関係者によると、日本側が最重視する自動車関税の撤廃に米側は難色を示しており、双方の意見に隔たりがある。赤沢氏は13日、ワシントンでラトニック商務長官、ベッセント氏と相次いで協議したが、記者団に対して「合意の可能性を探った」と述べるにとどめ、協議の詳細は明らかにしていない。
首相は出発前、首相公邸で記者団の取材に応じ、「日本とアメリカ双方にとって利益になる合意が実現するよう最大限の努力をしていきたい」と述べていた。