徳川歴代将軍の刀剣守るパーツが危機 CFに「刀剣乱舞」の援軍も

有料記事

斉藤智子
[PR]

 徳川家康をまつる久能山東照宮静岡市駿河区)が、所蔵する歴代将軍の刀剣を次世代につなぐ事業に取り組んでいる。費用を賄うために6日から始めたクラウドファンディング(CF)には心強い援軍も駆けつけ、すでに目標を上回る支援が集まっている。

 CFでは、刀剣を収めてさびなどを防ぐ「白鞘(しらさや)」や、外に持ち出す際に刀剣を収める「拵(こしらえ)」の修復や新調に関わる費用の支援を募っている。2代将軍秀忠が奉納した国宝「真恒(さねつね)」と、歴代将軍が所有・寄進した国重要文化財の刀剣計14振りが対象だ。

 この14振りの白鞘は、安政5(1858)年に作られた。白鞘の寿命は約30年とされ、ひびや変形などで、刀身の保護という本来の目的が難しくなっている。また、奉納から400年以上経つ真恒の拵は、手に取ると糸や生地が崩れてしまう状態という。復元模造を作って、修復できるかどうか検証する。

歴史・刀剣ファンだけでなくゲームファンからも寄付

 想定している事業費は、3千…

この記事は有料記事です。残り765文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません