門司駅遺構、学術評価せずに報告 文化財指定避ける市の姿勢鮮明に

有料記事

城真弓 興津洋樹
[PR]

 北九州門司区の複合公共施設建設予定地で見つかった「初代門司駅」の関連遺構を巡り、市は開会中の市議会で、文化財指定につながらないよう遺構の学術的な評価(価値付け)をせずに県に発掘報告をしていた経緯を明らかにした。

 遺構は昨年10月に出土。文化財として指定するためには、市町村が遺構を価値付けし、都道府県教委を通じて文化庁に届ける必要がある。

 しかし、市は今回、価値付けをしないまま発掘調査報告書を県教委に提出し、移築保存の方針を伝えていたことを市議会に説明。大庭千賀子副市長は2月28日の一般質問で「ここで立ち止まって調査をすることは(文化財としての)価値づけの調査につながり、文化財指定につながるための最初のプロセスの一歩ということ。この地で複合公共施設を作ろうと思ったら、残念ながら、それはなかなか難しい」と答弁した。

 市は、遺構の一部を別の場所…

この記事は有料記事です。残り194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら