超難問に「対藤井聡太名人仕様」 詰将棋解答選手権、優勝は古賀六段

有料記事

佐藤圭司 村瀬信也
超激ムズの詰将棋解答選手権 斎藤慎太郎八段「対・藤井聡太名人仕様でした」=佐藤圭司、村瀬信也撮影

 詰将棋を解く速さと正確さを競う第21回詰将棋解答選手権(同実行委員会主催、朝日新聞社など後援)のチャンピオン戦が3月31日、東京と大阪の2会場で行われ、大阪会場で参加した古賀悠聖六段(23)が優勝、同じく斎藤慎太郎八段(30)が2位になった。

 コロナ禍のため、第17~20回のチャンピオン戦は開催中止だった。5年ぶりの開催で、開始前の会場には参加者の笑顔があふれていた。第12~16回で前人未到の5連覇を達成していた藤井聡太名人(21)は今回は不参加だった。

 「詰将棋の解答力日本一」を決める、とうたう大会。実行委によると、東京会場で82人、大阪会場で31人が参加。計113人が難問に挑んだ。棋士、女流棋士だけでなく、アマチュアも参加できる。

 第1ラウンド(午前11時10分~)と第2ラウンド(午後2時~)があり、いずれも制限時間は90分。それぞれのラウンドごとに、詰将棋(39手詰以内)が5問ずつ出題される。1問10点で、部分点が与えられる場合もある。解答を終えた参加者は、早く退室することも出来る仕組み。得点が並んだ場合、解答に要した時間が短い参加者の方が上位となる。

 会場は、まるで入試が行われているような緊迫感。会場での報道陣の撮影も、開始から3分間という制限があった。参加者に静粛な環境で難問に取り組んで欲しいという、主催者の繊細な配慮だ。

難問がずらり並んだ詰将棋解答選手権。記事後半では優勝した古賀悠聖六段、準優勝の斎藤慎太郎八段のほか、千葉幸生七段や広瀬章人九段の声をお届けします。

 さて、今回は「難問ぞろい」…

この記事は有料記事です。残り1240文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
佐藤圭司
文化部|将棋担当・大阪駐在
専門・関心分野
将棋・ポップ音楽