福井県内4駅で著名人招き開業イベント バス半額キャンペーンも

長屋護
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 16日の北陸新幹線福井開業まで2週間余り。県内の新幹線各駅や周辺では、地域色のある催しや、ゆかりの著名人を招いたイベントが予定されている。また、開業後の課題とされる各駅からの2次交通対策では、福井版「はとバス」の運行、路線バスの半額キャンペーンなど新たな取り組みも始まる。

 県や市町の自治体担当者や、観光、鉄道、バス、旅行の団体などでつくる連絡会議が2月26日にあり、報告された。約60人が出席した。

 開業日は、越前たけふ駅で、全国一を誇る福井の眼鏡産業の始まりを描いた映画「おしょりん」に出演した俳優の小泉孝太郎さん、敦賀駅では、敦賀市出身の俳優・大和田伸也さんがイベントに参加する。

 福井駅では、「福井市食のPR大使」でEXILEの橘ケンチさんが「福井市特別1日駅長」に就任し、当日に発売する福井市や永平寺町の日本酒のお披露目などを行う。芦原温泉駅では、競技カルタのアニメ「ちはやふる」のゆかりの地であることから、出演する声優3人がトークショーを行う。

 このほか、道の駅「越前たけふ」では、地元の3高校の書道部員が越前和紙を使った書道パフォーマンスを披露。敦賀では、京都の神事に起源があり、室町時代に伝わったとされる「つるがの山車(やま)」の巡行体験が楽しめる。

 福井駅では、福井商チアリーダー部「JETS」らが観光客をお出迎え。永平寺町の道の駅では特産品が振る舞われ、小浜市では3月23日に明治期の芝居小屋を活用したイベントが行われる。

 JR北陸線の運行を引き継ぐ、三セク鉄道「ハピラインふくい」は、開業日から4月7日まで、福井鉄道、えちぜん鉄道も乗れる3社共通の1日フリー切符を割安の2千円で6千枚発売する。県内貸し切りバス事業者5社らが連携して立ち上げた統一ブランド「はぴバス」は、新幹線各駅と観光地を結ぶ、定期観光バスと貸し切りバスを計11コースで運行する。

 路線バスでは、交通系ICカード「ICOCA」などの利用者を対象に3月16~31日、4、5月の土日と大型連休期間(4月27日~5月6日)は半額で利用できるキャンペーンを実施する。

 新幹線「かがやき」の最終列車(東京発午後9時4分、金沢着同11時32分)に乗っても、福井にたどり着くよう、福井駅までの連絡バスも3月16日から運行。4月以降は利用状況で継続を判断する。

 福井と東京が近くなることを実感してもらう企画もある。首都圏のエキナカ商業施設「エキュート」と「グランスタ」で人気の菓子やサンドイッチなどを新幹線輸送サービスを利用して取り寄せ、西武福井店で3月27~31日に販売する。(長屋護)

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