世界水泳の経費倍増 福岡市負担は107億円、当初試算の3倍に

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大下美倫 聞き手・椎木慎太郎

 昨夏に福岡市などで開かれた世界水泳選手権と世界マスターズ水泳選手権の開催経費が、204億6700万円となる見込みとなったことが28日、関係者への取材でわかった。当初の試算に比べて倍となり、市の負担額も3倍近い107億4400万円にのぼる見通しだ。

 関係者によると、経費の内訳は、会場整備費が106億9500万円、運営費が50億2300万円、宿泊・輸送費などが47億4900万円となっている。

 大会はもともと2021年7~8月に開かれる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大や、東京五輪・パラリンピックの延期などから2度延期された。そのたびに試算額も膨らんだ。

 市は当初、17年の試算で、開催経費を90億~100億円、市の負担を35億~40億円としていた。しかし、昨年の試算では開催経費が225億円、市の負担が120億~130億円になると上方修正した。

 経費が膨らんだ理由としては…

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この記事を書いた人
大下美倫
西部報道センター|福岡県政担当
専門・関心分野
公共、社会への参加、ジェンダー