髪の400分の1、微細繊維で花粉防げ 大学発ベンチャーの新マスク
「国民病」ともいわれる花粉症の季節。大学発のベンチャー企業が、独自に開発した高機能マスクを使って花粉から建設現場の従業員を守り、業務効率を向上させようという取り組みに乗り出した。微細な繊維「ナノファイバー」を活用したマスクで症状を軽減し、従業員の生産性向上をめざす。
マスクなどナノファイバーを使った製品の研究、開発に取り組むのは、信州大学繊維学部(長野県上田市)発のベンチャー「ナフィアス」。同学部の金翼水教授(繊維工学)の研究室で学んだ渡辺圭社長(37)と大沢道取締役(38)が2015年に立ち上げた。
一般的な使い捨てマスクは不織布の間に薄いプラスチック製のフィルターを挟み込み、花粉やほこりが吸い込まれるのを防ぐ仕組みになっている。同社が開発した高機能マスクは、ナノファイバーを2枚の不織布に直接吹き付け、フィルターとすることで軽量化に成功した。フィルター部分の重さは、一般的なマスクの100分の1ほどしかない。通気性にも優れているため息がしやすく、長時間使用しても蒸れにくいメリットがあるという。
ナノファイバー研究に力を入れる信州大
こうしたマスクの特徴を生か…
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