ガラスの天井どころか防弾ガラス… 日韓女性記者が語り合った現在地

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岡林佐和

 韓国と日本の報道機関で働く女性記者の交流が始まった。男女格差をめぐる国別ランキングでおくれをとる両国では、メディア企業でも女性管理職の少なさなど共通の課題を抱える。交流を通して互いに学び合う試みだ。

 1月下旬の土曜日。横浜市にある日本新聞博物館に、韓国の新聞社や放送局で働く女性記者ら約20人がやってきた。1600人余りの女性記者で組織するという「韓国女性記者協会」の幹部らだ。新聞社やテレビ局など日本の報道機関で働く女性の記者有志ら約30人が出迎えた。

 「日韓の交流が始まったことはとてもうれしい」。韓国女性記者協会のキム・ギョンヒ会長があいさつし、協会の歴史や活動について紹介。日韓メディアのジェンダー平等への取り組みや課題について意見を交わした。

 協会は1961年に設立された。当時ごく少なかった女性記者の親睦の場だったが、その後、ジェンダー平等の実現に向けて社会的な活動をしようと社団法人になった。韓国の主要な新聞社や放送局など33社が加盟。それらに所属する女性記者たちが会員として活動しているという。

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この記事を書いた人
岡林佐和
経済部
専門・関心分野
税と社会保障、ジェンダー平等政策