ワクチン接種証明アプリ、3月で終了 デジタル庁「必要な場面ない」
デジタル庁は20日、新型コロナワクチンの「接種証明アプリ」を3月末で終了すると発表した。新型コロナウイルスに関連する行動制限などの状況が変わり、「アプリが必要な場面がほとんどない」ためだという。新たに必要が生じた場合には、市区町村が発行する紙の証明書が引き続き利用できるという。
アプリは2021年12月にデジタル庁が提供を始めた。マイナンバーカードを使って手続きをすると、自治体が管理する接種記録と同期し、名前と生年月日のほか接種日や接種回数などを表示できる。公的な証明書として利用されてきた。
ただ、新型コロナの分類が感染症法上の「5類」に引き下げられたことなどで国内の行動制限がなくなったほか、海外でも渡航時に接種証明書の提出を求める国は極めて少ない状況だという。アプリに記録された証明書は自動では削除されず、閲覧は4月以降も可能だという。(渡辺淳基)
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