二階氏、3472万円の書籍代の内訳を公表 本は「配る予定だった」

自民

森岡航平
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 自民党二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が、3年間で書籍代3472万円を支出していたことについて、二階氏の事務所は14日、「選挙区外の行政、議会関係者らに配布し、政策広報に努める」ためだったと説明した。具体的に購入した書籍のタイトルと、その領収書を添付した書面を公表した。

 書面での説明によれば、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入した書籍は、二階氏が推進する国土強靱(きょうじん)化などの政治活動を紹介する目的で出版されたものと、与野党の政治家から紹介されてまとめて購入したものに分類されるという。出版記念会を開催し、配布する予定だったが、コロナ禍で「開催に至らなかった」などとした。

 『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(大中吉一氏監修、林渓清(けいしん)氏著=5千冊、計1045万円)、『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治氏著=3千冊、計475万2千円)、『小池百合子の大義と共感』(大下英治氏著=3千冊、計396万円)などを購入していたという。

 国会審議で野党が「家一軒建つぐらいの書籍代だ」と批判を強めていたことから、公表に至ったとみられる。(森岡航平)

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    綿野恵太
    (文筆家)
    2024年2月15日11時21分 投稿
    【視点】

    最初の報道を見たとき、自分の本を買い取って配ったんじゃないか、と思ってましたが、やはりそうでしたか。  5000部や3000部の買い取りは、出版社にとってかなり美味しい話です。出版市場はずっと不況で、刊行される本の部数がかなり少なくな

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年2月14日21時32分 投稿
    【視点】

    自民党の二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が、3年間で支出した書籍代3472万円で購入した書籍は、約2万8千冊にのぼるとのことで、そのあまりの数に驚くばかりです。  京都府宮津市の市立図書館には、衆院議長などを務めた前尾繁三郎氏の蔵書

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