経団連会長、選択的夫婦別姓の導入求める 実現向け政府に働きかけへ

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青田秀樹

 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は13日、選択的夫婦別姓制度について「一丁目一番地としてぜひ進めていただきたい」と述べ、政府に取り組みを促した。経団連会長が公的な場で同制度の導入を求める発言をするのは初めて。提言を今年度前半にまとめ、実現に向けて働きかけていくという。

 定例記者会見で質問に答えた。同制度については、法制審議会が1996年に民法の改正案を答申しているものの、自民党内で反対意見が強く、国会に提出できていない。十倉氏は「なぜ、こんなに長い間たなざらしになっているのか、よく分からない」とも語った。

 経団連は従来、政府が進める…

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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2024年2月13日21時38分 投稿
    【視点】

    選択的夫婦別姓は、働く人々のキャリアを支えるためにも重要です。企業では、すでに旧姓の通称使用が広く浸透しています。なので、仕事上は、もはや問題ないのでは?と思う人もいるかもしれません。 しかし、転職活動の際に不利益があったとか、海外で

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2024年2月29日13時19分 投稿
    【解説】

    選択的夫婦別姓制度について、 >同制度については、法制審議会が1996年に民法の改正案を答申しているものの、自民党内で反対意見が強く、国会に提出できていない。十倉氏は「なぜ、こんなに長い間たなざらしになっているのか、よく分からない」とも語

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