F35戦闘機の部品、イスラエルへの輸出停止を命令 オランダの高裁

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ブリュッセル=牛尾梓
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 オランダの高等裁判所は12日、オランダの倉庫からイスラエルに輸出されているF35戦闘機の部品について、一審の判断を覆し、輸出を停止するよう命じる判決を言い渡した。戦闘機はパレスチナ自治区ガザ地区での攻撃に使われており、複数の人権団体が「イスラエルは国際人道法に違反していて、(オランダ政府が違法行為に)加担することになる」と主張し、提訴していた。

 高裁の判事は原告の主張を支持し、「イスラエルのF35戦闘機が、ガザで重大な国際人道法違反をする明白な危険性がある」とし、オランダ政府に対し、7日以内に輸出を停止するよう命じた。

 F35戦闘機の部品は米国の所有で、保管されているオランダの倉庫から、2016年に結ばれた輸出合意に基づいてイスラエルに輸出される。一審のハーグの地方裁判所は、部品の供給は政治的決定であり、裁判所は介入すべきではないとの判断を示していた。

原告のNGOがコメント

 これに対して高裁は、輸出合…

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT
イスラエル・パレスチナ問題

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