インドネシア大統領選、候補者全員ネコ好き 「ネコ票」の行方は?

有料記事

ジャカルタ=半田尚子
[PR]

 インドネシアの大統領選(14日投票)で、「ネコ票」の行方に注目が集まっている。立候補した3人全員がネコを飼っていて、ネコ好きをアピールしているからだ。ネコの「政治利用」の背景には、国民の約9割が信仰するイスラム教が関係しているようだ。

 選挙戦まっただ中の昨年12月、飼い猫「ボビー」を抱きしめ、頭のにおいをくんくんと嗅ぐ動画を自身のSNSアカウントにアップしたのは、世論調査で首位を走る国防相のプラボウォ氏(72)だ。

 「かわいいボビー!」とのコメントを添えた動画には、200万件以上のいいねがついた。現地メディアによると、ボビーは元野良猫で、プラボウォ氏の家に迷い込み、家猫になったという。

 ボビーには専用のSNSのアカウントがあり、14万人がフォローしている。

 4匹のネコと暮らす候補者もいる。元ジャカルタ特別州知事のアニス氏(54)はSNSのライブ配信に、飼い猫「レゴ」の頭をなでながら出演した。ネコの写真の投稿に特化したSNSアカウントに、自身の選挙運動の予定表を紛れ込ませている。

 3人目の候補者、最大与党・闘争民主党が擁立するガンジャル氏(55)も長毛のネコを飼っている。

 候補者はなぜ「ネコ好き」を打ち出すのか。

「ネコを大切に」宗教の教え

 背景には、国民の約9割がイ…

この記事は有料記事です。残り1080文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら