芥川龍之介記念館や新札イベントの経費などを計上 北区の新年度予算

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 東京都北区は9日、亡くなるまでの13年間を区内で暮らした作家・芥川龍之介の記念館建設を、新年度から始めると発表した。当初は2022年度中に開館予定だったが、コロナ禍で先送りとなっていた。26年の開館を目指し、関連経費2億4千万円を24年度当初予算案に計上した。

 芥川は同区田端の自宅で代表作の「鼻」「羅生門」「河童(かっぱ)」などを執筆した。山田加奈子区長は9日の記者会見で、「没後100年になる27年までに必ず間に合わせたい」と語った。

 また、今年7月3日に発行される新1万円に肖像がデザインされる実業家・渋沢栄一も、同区で晩年を過ごした。区は、区民や事業者から寄せられたアイデアも含め、さまざまなカウントダウンイベントを企画。関連経費として1700万円を新年度予算案に盛り込んだ。

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