職場地下に「秘密基地」 作った職員2人停職「休憩場所ほしかった」

机美鈴
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 奈良県桜井市は26日、市のごみ処理施設の一部を私的に占有していたとして、環境部業務課の40代の男性職員2人を停職2カ月の処分にしたと発表した。

 市人事課によると、2人は今年3~4月ごろから、市グリーンパークの駐車場内の「ピット」に扇風機やマットなどの私物を持ち込み、休憩に使っていた。ピットはかつて収集車のオイル交換や点検を職員がしていたときに使っていた場所で地下にあり、縦2メートル、横4メートルほどの広さという。

 今年9月に市へ匿名のメールが届き、調査していた。市は「市財産を機能不全にし、業務時間内に私物を持ち込み、私物化していた」とし、顧問弁護士に相談の上で処分を決めたという。

 2人は週数回、収集業務の後や昼休憩の際に利用していたと認め、「専用の休憩室がほしかった」と話しているという。(机美鈴)

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    綿野恵太
    (文筆家)
    2023年12月29日16時41分 投稿
    【視点】

    ぼくは処罰された職員の方を擁護したいですね。 ちょっとぐらいいいじゃない。その程度のことを許容するゆとりが世の中から失われている気がします。河川敷を自家農園にしちゃったり、中央分離帯に勝手にバナナを植えたり……確かにやりすぎはよくないし、厳

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    田中宝紀
    (NPO法人青少年自立援助センター)
    2023年12月29日23時51分 投稿
    【視点】

    職場地下に「秘密基地」とは、なんと面白いことを思いついたものでしょうか。私も綿野さん同様、「ちょっとぐらいいいじゃない」と感じました。 今、子ども・若者に対する支援の潮流は、学習や就労から「居場所」へと軸足を移しています。居場所があること

    …続きを読む