「トヨタの期待に応えること」が最優先 ダイハツ不正の調べに社員は
ダイハツで横行した不正は、親会社のトヨタ自動車の存在を抜きに語れない面もある。
「認証という事業を進める大前提が根幹から揺らいだ責任は、トヨタとしても大きく受け止めている」。トヨタの中嶋裕樹副社長は20日の記者会見で、親会社としての責任を認めた。
トヨタの遠心力――。
ダイハツは、「強み」とする短期開発を新興国を中心に、海外でも発揮することを期待されていたという。トヨタの期待に応えるべく、短期開発がますます推し進められていった、と第三者委は指摘した。
不正が急増したという2014年以降という時期は、トヨタが小型車を中心に、ダイハツに生産委託を増やした時期と重なる。16年にはトヨタがダイハツを完全子会社化し、主に新興国向けでトヨタの生産プロジェクトに関わることが増えた。
社員「身の丈にあわない開発を進めた結果」
第三者委による聞き取り調査…
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- 【視点】
第三者委員会の設置から7カ月余り。調査が長引いていたので、不正の拡大は避けられないと考えていましたが、ここまで不正が広がっていたとは――。記者会見での説明は、予想を超えていました。驚きを通り越して、言葉を失っています。 日野自動車や三菱
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