攻撃から商船守れ 紅海の「守護者作戦」開始 日本郵船もルート変更

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ワシントン=下司佳代子 ベルリン=寺西和男 エルサレム=高野裕介
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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘をめぐり、イスラエルと敵対するイエメンの反政府武装組織フーシが紅海周辺の海域で船舶への攻撃を繰り返していることを受け、オースティン米国防長官は18日、商船の安全確保のため、多国間の取り組みを立ち上げると発表した。欧州とアジアをつなぐ重要航路の緊迫化で航行を取りやめる動きが広がり、世界の物流に混乱を及ぼす影響が懸念されている。

 声明によると、「繁栄の守護者作戦」と名付けられた作戦は中東バーレーンを拠点とし、米第5艦隊を中心に周辺海域の安全確保に取り組む既存の合同海上部隊が母体となる。作戦には英国やバーレーン、カナダフランスイタリアオランダノルウェー、セーシェル、スペインなどが参加するという。

匿名希望の国も

 AP通信によると、参加国は…

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この記事を書いた人
高野裕介
国際報道部次長|欧州、中東
専門・関心分野
中東、紛争、外交、国際政治
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]