第5回70年万博と夢洲の呪縛 テーマは? 協会関係者すら「意味が…」

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 2025年大阪・関西万博には、目玉となる展示がないのでは――。

 10月、首相周辺のある人物は、取材に集まってきた記者たちに、そんな問いをぶつけられていた。

 はっきりとした答えは、出てこない。

 「ないですよね……。みなさん見つけてください」

 そうかわした。

 1970年大阪万博の「月の石」。

 2005年愛知万博の「冷凍マンモス」。

 万博ではその時々、人々の注目を集める展示があった。

 ところが今回の万博では、関係者たちですら展示の目玉をはっきり伝えられずにいる。

「いのち輝く未来社会のデザイン」というぼやっとしたテーマはどうやって設定されたのでしょうか。当初は違うテーマでした。いろいろと注文がつく中で変遷した経緯や、大阪が狙う「果実」を紹介します。

 たとえば「空飛ぶクルマ」…

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2025大阪・関西万博 開催までの歩み

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