レトロゲームを日本の文化財に 魔界村好きのフランス人が抱く危機感

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上田学

 1980年代のレトロなゲームソフトの保存活動に取り組むフランス人が東京にいる。子どものころ、「魔界村」や「ドンキーコング」に目を輝かせたからこそ、ある危機感があったという。

来日して「ゲーム保存協会」設立

 東京都世田谷区の閑静な住宅街に、NPO法人「ゲーム保存協会」の本部はある。エアコンのほか、扇風機や空気清浄機が所狭しと置かれ、事務所内は室温20度、湿度40%に保たれている。収集した1万8千点ほどのゲームソフトをカビから守るためだ。

 「今年の夏も猛暑で光熱費がかさみました」。ルドン・ジョゼフさん(47)はそう苦笑する。大手企業に勤める傍ら、協会の理事長を務め、事務所は自宅を兼ねている。

劣化も海外流出も気がかり…一方、文化庁は

 協会設立は2011年。後世…

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この記事を書いた人
上田学
ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
地方過疎(地方創生)、まちづくり、消費者問題、福祉・介護、社会保障