NZでラクソン首相が就任 6年ぶり政権交代、経済立て直しが課題

バンコク=翁長忠雄

 ニュージーランド総選挙で第1党となった中道右派・国民党のラクソン党首(53)が27日、新首相に就任した。右派のACT党、中道のNZファースト党との連立で、6年ぶりに政権交代した。

 AFP通信によると、ラクソン首相は報道陣に「第一の仕事は経済の立て直しだ」と述べ、高騰する生活費の抑制、インフレ対策などに取り組むとした。連立合意では減税や治安向上のための警察官の訓練などを盛りこんでいる。また、前政権時に可決された、2009年以降に生まれた人が生涯にわたって紙巻きたばこを買えなくする法律は撤廃することに合意した。

 ラクソン氏はニュージーランド航空の最高経営責任者(CEO)などを経て20年の総選挙で国民党候補となり当選した。

 前政権与党の労働党は20年総選挙では単独過半数を得て圧勝した。しかし、コロナ禍からの経済回復が滞り、サイクロンの影響も受けた。食料品、燃料費、賃料などが高騰し、犯罪も増えた。労働党は今年10月の総選挙で大敗。国民党は第1党となったが単独過半数には届かず、連立交渉が続いていた…

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この記事を書いた人
翁長忠雄
国際報道部
専門・関心分野
東南アジア、中東、紛争、原爆、沖縄、差別