宮廷文化に触れる秋の特別公開 京都御所
西田健作
京都御所(京都市上京区)の秋の特別公開が22日に始まった。「宮廷文化の紹介」と題して、通常非公開の室内などを公開する催しだ。
現在の形の特別公開は2017年に始まり、毎年春と秋に実施されている。今秋の見どころの一つは孝明天皇や明治天皇の住まいだった御常御殿(おつねごてん)の室内の公開だ。1855(安政2)年に造られた建物で、参賀や節句の宴などが行われた上・中・下段の間は、中国の故事などを題材とした金色の障壁画で彩られている。
また、宜秋門番所(ぎしゅうもんばんしょ)では、皇后宮常御殿の寝室にあったふすま絵「四季花鳥図」を展示する。江戸時代後期の絵師・岸岱(がんたい)の作で、秋から冬を描いた6面が並ぶ。
このほか、紫宸殿(ししんでん)にある高御座(たかみくら)・御帳台(みちょうだい)の公開や、管絃(かんげん)・雅楽・蹴鞠(けまり)の実演もある。26日まで(入門は午前9時~午後3時20分)、無料。問い合わせは宮内庁京都事務所(075・211・1211)へ。
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