現在の仕事・担当
2024年4月から初の大阪本社勤務となり、文化部で美術、宗教、歴史を担当しています。担当分野の日々のニュースを追いかけるのはもちろんですが、名画紹介の「美の履歴書」(火曜日夕刊掲載)は2011年の連載開始時から執筆陣に加わり、これまで70作品余りを取り上げました。過去には前身の「一展逸点(いってんいってん)」も担当。このコラムには、駆け出し時代の思い出が詰まっています。もしコラム名を覚えている方がいたら嬉しいです。
バックグラウンド
学生時代はルポルタージュのミニコミを作っていて、新聞記者の仕事を選びました。20代の支局時代は文化記者になるなど思いも寄らなかったのですが、本社学芸部の家庭面(生活面)を希望したら、なぜか文化面の担当に。古き良き時代の諸先輩の指導で、文化取材の面白さを知ることができ、今に至っています。異動をきっかけに、住まいを京都に移して3年目。京都暮らしは、近代化で失われたものを思い出させてくれます。
仕事で大切にしていること
私にとっての文化取材とは、仕事でなければ縁遠かった文化の面白さを知ることでもありました。美術担当になって展覧会を見るようになり、映画担当になって毎週のように映画を見るようになりました。文化が身近にあるということはなんと豊かなことでしょうか。日々の暮らしで文化とは縁遠い方にこそ、その面白さを伝えたいと思っています。