万博への子どもの複数回無料招待 高槻市長「市町村支出に賛否両論」

島脇健史
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 2025年の大阪・関西万博で、大阪府が府内の子どもたちを1回目は府の負担、2回目以降は市町村の負担を想定して複数回無料招待する方針を示していることについて、高槻市の浜田剛史市長は22日、記者会見で「万博というイベントの費用を市町村で支出するのが妥当なのか賛否両論がある」という考えを示した。

 無料招待は吉村洋文知事が表明。対象は4歳から高校生までで、計約102万人。1回目の費用は入場券代など約20億円を見込んでいる。府と大阪市でつくる万博推進局は、2回目以降の無料招待を実施するかどうか市町村側に意向調査をしており、今月27日までに回答を求めている。

 高槻市は対象が約4万人で、2回目を負担した場合、数千万円から1億円を超える費用が必要とみられるという。浜田市長は「万博は市町村も盛り上げようとしている。ただ(金額の大小ではなく)、自治体として支出が妥当か詰めたい」と語った。万博推進局の意向調査には「検討中」と回答する予定という。(島脇健史)

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