みやぎにじいろパレード

伊藤恵里奈
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 【宮城】すべての人にとって生きやすい社会を目指し、性的少数者やその支援者らが歩く「みやぎにじいろパレード」が19日、仙台市で開催された。県内だけでなく、東北各県や北陸、首都圏から約200人が参加した。

 今年のスローガンは「MAKE OUR FUTURE 隣さ生ぎでっけど何すや?」。参加者たちは青葉区の肴町公園を出発し、市中心部を約1時間、「ここにもいるぞ!」や「大好きな人と一緒に」などと書かれたプラカードを掲げたり、「We have pride(私たちはプライドがある)」と声に出したりしながら練り歩いた。

 福島県国見町から仙台市に買い物に訪れた50代の女性会社員2人は、パレードに向かって手を振り「誰もが尊重される社会に早くなってほしい」と語った。

 仙台市は、性的少数者のカップルの関係を公的に認める「パートナーシップ制度」を2024年度中に導入する方針を決めた。制度を導入すれば県内の自治体で初めてになるという。市では20日から、専門家や市議、市民が参加する男女共同参画推進審議会で話し合い、具体的な制度づくりに入るという。

 みやぎにじいろパレード実行委員会の共同代表の松井しおりさん(34)は、「制度があること自体が、ここで暮らす人たちが『自分たちの存在が少しは認められてきたのかな』と思えるきっかけになる。特別なことをしてほしいわけではなく、マジョリティーの人のように普通に安心して生きていけるようになってほしい。同性の2人だけでなく、事実婚のカップルなどが幅広く使え、実効力のある制度になってほしい。制度と関係がないと思う人たちが、パレードをみて、実際に当事者や当事者を支援したい人がたくさんいると知ってほしい」と語った。(伊藤恵里奈)

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